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コラム

VOL. 13 魂の世界で教わったこと パート2

Vol.13 魂の世界で教わったこと パート2
Inspirational Messeges from the Oneness

ワンネスからの贈りもの ~ インスピレーショナル・メッセージ~

パートⅡ 私たちのなかの内なるテレーズ、内なるジョン

ジョンは普段のように攻撃してきますが、彼のパワーは私たちを囲んでいる輪を貫通することなくただ消滅してしまいます。テレーズは、その様子をじっと観察していました。攻撃がパワーを失い、テレーズも苦痛を感じることがなくなり、変化のない状況に飽きたのか、ジョンの攻撃がやみました。

 

テレーズに「ほら、違うでしょう?こうすれば影響を受けないでしょう?」と言うと、よく分からないといった顔で、小さくうなずきます。彼女はジョンとの戦いがひとまず終わったので気が変わったようです。「さっき受けた傷を治してもらいに、病院に行く」と言いました。

シャスタにて

 

私もテレーズのしたいように、ついていきます。すると、次の場面は(思った瞬間にその場に移動します)そこは診察室のような場所で、お医者さんがいて、テレーズのやダメ―ジを診察し、どのように治療しようかとあれこれ調べ始めました。私も診察室についていきましたので、その様子を見ていると、ジョンが診察室の外に来ていて、無邪気な子供のような興味で病室を覗き込んでいるのが見えます。「覗き込むのはやめなさい」と言ってブラインドを閉めます。

 

帰り道を歩きながら、ひととおり治療を受けたテレーズに、「どうして影響を受けなくてすんだか分かる?あれが愛の波動ですよ」と説明すると、テレーズは「あら、そう」と言い、すでに関心も興味も失っていたようでした。

 

彼女は攻撃される、受ける、対抗する、力の競争というドラマの内側におり、「パワーが足りないために負けたのだ」「対抗したり負かすためには十分強くならなくてはならない」と思いこんでいます。本当は、戦い続けたり、傷を負い続ける必要はないのですが、「戦いが現実」であると信じているテレーズにとっては「その傷も現実」です。さらにこのエピソードから、「傷を受けたら、物理的な手当で治してもらう。傷を受けない方法を探すことには今のところ関心がない」と考えており、そのような本人の信念の通りにものごとが現実化していることが分かります。

 

この戦いはまるで魔術の戦いのようですが、非現実的な話ではありません。私たちは、まさにこのとおりの戦いを日夜繰り広げていることに気づく必要があります。テレーズはそのような戦いに引き込まれた時点で、既に相手の競争や勝敗や優劣のゲームに乗ってしまっていることに気づいていません。彼女の認識では、このゲームに勝つか負けるか、優劣、上か下かが、自分という存在を証明し、生き残る道だと思っています。

 

「自分のパワーが弱くて負け、ダメージを負った。だからもっと強くならなければ」と思っています。ジョンもまた、相手の痛みを考えず利己的な理由で「自分のパワーがどんなふうに相手に影響するのかを証明しよう」としていました。

 

私たちの心にも同様に存在する「テレーズ」にとって、世界は脅威であり、周りの人は敵対者であり、自分は無力であり十分でなく、なんとかして上位/下位の序列に自分をあてはめようとしたり、コントロール(支配)したりされたり、安全や安心を確保しようとします。まるで「そうでなければ安全でない」「それ以外に方法はない」と信じているかのようです。それがテレーズの「現実」であり「価値判断的なものの見方」です。この価値判断的なものの見方が、不安や怖れを生み、競争、葛藤、苦痛や争いや対立を生み、人をさまざまな破壊的・分離的な行動に駆り立てます。 しばしば私たちも、競争好きな社会のパワーゲームや心理ゲームに乗って、殺伐とした生存競争に辟易し、消耗します。

 

さて、私たちの内なるテレーズが、そのような「現実は自身の怖れに基づいて創り上げたもの」であると気づいたら、自らが「リアルに感じられる現実の世界」を創り出していることに気づいたら、何が起こるでしょうか?

 

彼女は「自ら現実を作り出すほどのパワーがあるならば、望まない世界を創り出すのやめ、望む世界をも創造できる」「自分次第である」ことに気づくでしょう。葛藤や敵、競争ゲームや苦痛を作り出していたものの見方から解放され、囚われから自由になり、戦いに明け暮れる代わりに、自ら望む現実を創り出していくことができるのだ、私にもできるのだ、と目を覚まします。

 

こうなるとその人の関心は、相対的で変わりゆくものを、なんとか維持しようとしたり対抗したり、何かであろうとしてエネルギーを費やすことから、「私はどんな現実を創り出したいのか」という創造的な目的に向かうことになります。

 

いったい私は、どんなふうに現実を創り出してきたのだろうか?と、過去の思考・感情・習慣やパターン、肉体の症状などを見つめ、役に立たなくなったネガティブな過去のパターンを手放し始めます(浄化や解放、自覚、意識の変容のプロセスが始まる)。そしてスピリットは新しい思考、新しい感情、新しいパターンやエネルギーを受け取りながら、魂を洗練させ、望む現実を創り出そうという方向に上昇し始めます。

 

望む現実を創り出すために、自らを癒し、スキルを磨き、意識を高め、ネガティブで重いエネルギーが手放されるにつれ、スピリットの波動が軽くなり、速くなり、高まっていきます。すると現実も、波動に応じて変化しはじめ、それに励まされてスピリットはますます自己改善の道を進みます。いくつも大切に持っていた怖れや古い価値判断に直面しても、それを手放し、変容してゆけばよいことを知ったスピリットは、モチベーション、インスピレーション、エネルギーがわき出すのを感じます。

 

他者への共感と霊的な理解を通して感情はより安定し、マインドはより明晰に創造的になり、肉体はより軽く健やかに、スピリットは新たな発見への情熱に満たされ、成長と変容の道を進んでいくでしょう。より肉体、感情、精神がよりクリアになるにつれ、スピリットのエネルギーが日常の意識に流れ込み、スピリットの経験や意識、スキルや能力、バイブレーションやヒーリングエネルギーをより調和的にひきだし、使い、応用していくことができるようになります。

 

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<Uploaded 2009.5.15: 『魂の世界で教わったこと(2009.3.25)』 REMI>

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