国際スピリチュアリスト教育の専門家 叶礼美です。
クリスマス・ボウルというのは、クリスマスに行う舞踏会のことで正式なパーティです。
招待されて、ロングドレスや小物もなんとか準備して、出席しました。
とても印象的な出来事でした。
それ以上に過去生の感覚をうっすら思い出すような、とっても印象に残る出来事についてお伝えします。
今回はソウルメイト的なエピソードではないのですが、お楽しみいただければ幸いです。
英国スコットランド軍のクリスマス・ボウルでタイムスリップ
さて、そのルースと滞在していた家のホストファミリーはスコットランド軍に勤めていた夫婦でした。
ある日ホストファミリーの奥さんが、ルースと私が部屋にいるところにきて、こう言いました。
「ルース、レミ。私たちがスコットランド軍に所属しているということは知っているわよね。
軍では、クリスマスに毎年正式なクリスマス・ボウル(正式なパーティ)があるの。そのクリスマス・ボウルに、二人を招待するわ。
ホテルに一泊することになるから、パーティに着るもの(ドレス)を調達しておいてね」
毎日パンツスタイルの学生だった私たちは
慌てて「何を着たらいいんだろう?」と言いながら、田舎のちょっとさびれた街、ヘイスティングスにかろうじてポツポツ点在するショップやデパートを見て回りました。
なかなかコレと思えるちょうどいいものが見つからず、奥さんから「着るものは見つかった?」と言われるたびに、焦る毎日。二週間くらいかかって、ロングドレスや靴や小物などなど、全て用意できたのは、数日前でした。
クリスマス・ボウルは、英国の南部の海岸沿いに建つ、白い崖(ホワイトクリフ)の上に建つ白いホテルを貸し切って毎年行われるというものでした。
そこに、正装した大勢の英国人、スコットランド軍の人たち。正装といっても軍隊なので、正装用の軍服。メダルや勲章をつけた人たちもたくさんいます。制服姿の人たちの、姿勢のいいこと!奥さんたちは、華やかなドレス姿で素敵でした。
普通の服装なら普通の人も、正装するとものすごくちゃんとして見えるものですが、ホストファミリーの夫婦は二人とも軍の正装、見違えるような恰好よさでした。
(会場にはカメラをもっていかなかったのと、99年当時はスマホもないので写真がないのが惜しいです。いまならたくさん写真を撮っているかも…)
このパーティで、特に私が感動したことをお話しますね。
といってもですね、感動ポイント、私の場合、ちょっと変かもしれないんですが…
パーティが始まるまえ、ホワイエ(ホテルや劇場のロビーなどにある、団らんや社交場となる場所)ではくつろいだ雰囲気で、カクテルを楽しむ人たちがいました。
そのホワイエの入口に、軍隊のパーティだからでしょうか、等身大の銀色の甲冑(かっちゅう、鎧)が立っていました。
映画でよく見る、よくお城の前とか中に立っている、中世風の銀色のアレです。その甲冑が、長い槍のような武器を持って、入り口の横に直立していました。
右から二番目に似た銀色の甲冑と、長い槍のような武器。
私がホワイエに入ろうとその前を通りかかると、なんとその甲冑が、槍のような武器を上に持ち上げて、ガチャン!と音をさせて床を突いたのでした。
驚きました!
というのも、私はその直立不動の甲冑は飾りかなと思っていたので、中に人がいるとは想像していなかったからです。
昔から、守備の兵隊というのは、人がやってくるたびに、そうやって挨拶・合図したのでしょうね。最初驚きましたが、なぜだかあとからじわじわ感動してきました。
中世にタイムスリップしたような、衛兵に守られた城のなかにいる感覚。
そして周りの景色が、今見えているホテルの内装とは色も質感も少し違って、石でできた壁。
そして、外は必ずしも安全ではない、という少しの緊張感の上に、ふわりと感じる「ここなら安全」という守られた、心強い感覚。
「ガチャン!」という挨拶に呼び起された、不思議な体験でした。
あなたも、是非、過去に「あれっ?」と思い出すような、ちょっとした感覚のズレ、違和感、不思議な感覚、といったものを感じたことがなかったかな?と潜在意識に問いかけてみてあげてください。
記憶の貯蔵庫である「潜在意識」から、ふわっと記憶が思い出されることがあるかもしれません。
日中、「そういえば、こんなことがあったなぁ・・・」と、ふわっと思い出される記憶や感覚に、注意を払ってみてくださいね。
あなたの過去生、あるいはスピリチュアルなレベルの記憶が、呼び起されてくることがありますよ。
バグパイプの音色でもう一度タイムスリップ
心強い感覚を味わいながら、宴会場へ入場するのをホワイエでジュース(私はアルコールに弱いので)を飲んで待っていると、そろそろ宴席が始まる時間がやってきました。
そして、またまた、タイムスリップな出来事が起こります。
白い断崖のうえに建つホテルを貸し切って行われる、英国スコットランド軍のクリスマス・ボウル。
ホワイエで、カクテルや軽いお酒を楽しんでいた人たちが、入場の時間が近づいてきて、いつのまにか二人一組で並びはじめていました。
イギリスを舞台にした映画などで皆さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、
ボウル・ルーム(舞踏会場とか宴会場)に入場するときに、二人一組で列になって入場するんですね。
私は二人一組の左側に立っていたのですが、すぐそばの壁際に、バグパイパーという、スコットランドの伝統的な楽器、バグパイプを演奏する奏者がたっていました。
バグパイパー@National War Museum
まもなくして二人一組で、会場への入場が厳かな雰囲気で始まると同時に、バグパイパーが、バグパイプを演奏し始めたのです。
「・・・!」
このなんともいえない郷愁を誘うバグパイプの生の音色を聞きながら、正装したスコットランド軍の人やその家族と、美しくテーブルセッティングされた宴会場に足を踏み入れる。
「あれっ? 自分はいまどこに、どの時代に、誰として、ここに存在しているんだろう?」
という感覚を覚えました。
今の自分と、今の自分とは違う…
違う時代、違う自分の感覚がオーバーラップするかんじ、というと分かりにくいでしょうか…
自分は自分、つまり礼美という名前がついている私は私なのだけれども、そうでありながら、いつもの自分100%ではないという感覚です。
いまここにいるのに、異なる感覚をもつ二人が同居しているかのような。知らない私が、普段の私とは異なる感覚を感じている・・・
宴席は、バンド演奏やダンスへと続き、幸いワルツなどの社交ダンスでなく(ホっ)フロアで思い思いに踊る人々。
このクリスマス・ボウルがお開きになったあとも、皆、一年に一度!とばかりに、華やかな会場にとどまっておしゃべりやお酒を楽しんでいました。
私とルースはおしゃべりに楽しく興じるも、さすがに疲れて午前3時ころに部屋に戻りました。
ルースとは3カ月間同じ屋根の下で、毎日の生活からこのようなイベントもふくめ、いろいろな体験を共にしました。
このご縁が、2000年のスイス訪問、2004年イタリアでの再会、2011年スイス訪問、2014年のフィンランドでの再会…
とつづいて、それがきっかけとなり、
2015年のスイスでの講座初開催になるのでした。
フィンランドの友人にも言えることですが、本当にご縁というのは不思議なもの。
宴の後…
このクリスマスの楽しい宴のあと、翌週あたりに学校のさよならクリスマスパーティがあり、
家族のようなルームメイトのルース、仲良くなったクラスメイト達、仲良しの友達はみな一気に帰国してしまいました。
夏に、ヨーロッパを旅する際には、遊びにいくよ、また会おうね。と7人くらいの友達と約束をしましたが、半年後のことなのに、なんだかずいぶん先のことのようにも感じられました。
ぽつんと残った私には、急に、英国の冬の曇り空の景色が、親しさも華やかさも失って、見た目通りの灰色に戻ってしまったかのように思われたのでした。
そんな灰色のように思える生活の中だからこそ、ソウルメイトたちとの出会いにも気付けたのだと思います。
ソウルメイトとの出会いや様々なエピソードはメルマガでお伝えしています。
-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-
スピリチュアリティについて本格的に学びたい方へ、
365日の無料のメール講座を配信しています。
ぜひご登録ください。